隈 研吾さんと清野 由美さん『新・都市論TOKYO』
隈 研吾さんと清野 由美さんの『新・都市論TOKYO』を読みました。
- 作者: 隈研吾,清野由美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/01/17
- メディア: 新書
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今はてなの東京オフィスは中目黒にありますが、私がはてなに入社した2004年から2008年までの四年間は代官山にあったNTTの研究所の中にありました。
そんなわけで代官山に四年間通っていたわけで、代官山の何とも言えない土地の良さみたいなものは実際肌で感じていました。
ざっくり言えば六本木の何かとても急いでいる感じに対して、代官山の何とも余裕のある感じとでもいいましょうか。
それはなぜ生まれたかというのが、この隈さんと清野さんの本で鮮やかに対比されています。
ー | 代官山 | 六本木ヒルズ |
---|---|---|
経済的 | 他人からお金をバンバン借りず「閉じる」 | 大きなお金を他人から調達し「開く」 |
空間的 | 周辺と新しい開発とをなじませ一体化し「開く」 | 周辺地区と切り離された都市空間を作り「閉じる」 |
上の様なスタンスで、代官山は、代官山の朝倉家と建築家「槇文彦」が一気に全てを開発せず時間をかけて周囲の成熟を見極めながら30年以上に渡り開発してきた。
私が感じてきた六本木と代官山の違いというのものにずばっとした答えがでていてとても納得の一冊でした。このほかにも汐留、丸の内、北京の分析があります。どうぞご覧ください。