川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

ヤフーの検索結果ページから登録サイト表示は無くならないよ

誤解している人が多いようなので、メモ。

  • 検索結果のデフォルトがYahoo!SEARCHになる。
  • その画面にも「登録サイト」の表示は「コンパクトに」存在している
  • 「登録サイト」をクリックすればこれまで通りの検索結果が表示される。

ということで、登録サイトは無くならないのです。

CNETに新しい検索結果画面のスクリーンショットが乗っています。
見た感じだと

となっています。そして登録サイトの右側には「すべて表示」のもじがあり、これをクリックするとこれまで通り全表示になるみたい。

Y!としては

  • リスティング広告が伸びており、おいしいのでこの収益を増やしたい。
  • 検索結果ページは「登録サイト」の結果が何ページにもわたっておりページの無駄遣いだ。
  • ユーザーが検索結果に早く到達できるようにページをコンパクトに表示させてリスティング広告のCTRを少しでもあげたい。
  • 登録サイトに関心のあるユーザーは検索結果で「すべて表示」をクリックするし、そうでなければ「登録サイト」という文字を見つけて登録サイト表示ページにたどり着くはずだ

と考えての策なのでしょう。

ブログの情報伝達速度の速さは特筆に値すると思いますが、ブログの多くはあるソースを元に書かれることが多いため、大手ニュースサイトにおける記事の目立つ側面だけをとらえ、その報道だけを鵜呑みにしてブログに書き広まっていってしまうこともあるわけで、ますます情報を見る目を養わなければなりませんね。

はてなブックマークを見てみても、日経の報道のエントリー

に関しても、それほど疑いの目をもったコメントを書き込んでいる人はいなかったです。私自身もブックマーク時には「登録サイトも消えるのかなぁ」と思っていました。

一方で日経の報道の後に、CNETがYに取材に行き正しい主張をする機会ができたというのは良いことだったと思います。オンラインメディアの動きの速さというのは重要性を増すのではないでしょうか。

今回の件を踏まえて感じた問題意識としては

  • 誤報をされた企業や人間が自分の主張をするメディアはどの程度あるのか
  • 企業・個人が持つブログはそのメディアとなりうるか
  • オンラインメディアが上記ブログの主張を取り上げるか

あたりです。

ソース

ヤフーの検索結果ページが10月から「Yahoo! SEARCH」に変更 - CNET Japan

新方式でもスポンサーサイトは表示されるが、手動で登録されたサイトはひとまとめにしてコンパクトに表示され、その下にはすぐに自動検索された結果が表示される。

例えば「携帯電話」といった範囲の広いキーワードで検索すると、これまでは何ページにも渡って登録サイトのみが結果として表示されていたが、新方式では1 ページ目から自動検索された結果が表示される。登録サイトのみを表示したい場合は、検索窓の上にある「登録サイト」をクリックすれば、従来通り登録サイトがすべて表示される。