ビジネスパーソンを統計学の世界にいざなう3冊
結論から言うと、「マンガ統計学入門」で統計の世界を鳥瞰しつつ、「運は数学にまかせなさい」で統計の落とし穴に実際にはまってみながら、「統計学入門 (基礎統計学)」と「STATISTICS HACKS」の問題を手を動かして解いてみる、ということになる。うち"STATISTICS HACKS"はすでに紹介したので今回は残りの三つを紹介する。
弾さんに影響されて。
私は経済学部上がりで統計学の単位はありましたが、正直はっきり理解していたかは微妙でした。
こりゃいかんわいと思って自習したのでそのときに使ったテキストを紹介します。
観点は
- 面白い
- 最初簡単徐々に難しくなっていく
- ビジネス的に使える
ということ。
小島さんの『完全独習統計学入門』で基礎を理解しつつ、『ビジネス統計学【上】【下】』で問題をExcel使って解きまくっているとこういうものかという感じはつかめる気がします。この二つの間にちょっとジャンプがあるかもしれません。もしそう感じられたら入門本をもう一冊程度読む感じで。
小島さんの『完全独習統計学入門』は小島さん自身がはてなユーザー(id:hiroyukikojima)ですし、はてなブックマークも同書は取り上げられているからご存知の方も多いかもしれない。
『ビジネス統計学』はあまり知られてないと思うので少し。
原著はComplete Business Staticsで本を読みつつExcelでひらすら例題を解くというスタイルの本。例えば「ボストン地域でマンションの販売を支援している不動産業者が、買い手に表1-1のような情報を提示したとする。この表の情報を定量的な変数と定性的な変数に分類せよ。」という問題を通じて定量的変数(quantitative variable)と定性的変数(qualitative variable)という二つの言葉を日本と英語で理解することができる。統計の単語で日本と英語が併記されているのは意外な価値だと思うんですよね。英語でのビジネス会議とかがあったときでもいきなりqualitative variableとか言われても「えっ」ってなると思うんです。でもこの本を読んでいれば安心!
ちなみにこの例題を次に「標本の数を増やした結果、ボストン地区における部屋数が2つのマンションの売値について次のようなデータが得られたとしよう。このデータセットの平均値と中央値を求め、それらの意味を解釈せよ」となる。こういう具合に一つを理解しその例から次の問題を作ってある。なので理解しやすい感じがしました。
理解が簡単なものと難しいものが混在していたりして、全てのどごし爽やかというわけではありませんし、400ページ以上の本の上下なので覚悟がいるのはいるのですが、そういうわけで例がおもしろいので気が楽だという。
どの統計本を使うにしても、一旦わかった気になっても、学習の常でやり続けないとどんどん錆びます。「それって有意か?」とかが口からさらっと出るくらいまでは身につけたいものです。ちなみに私はまだですが。
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まだ読んでいませんが『統計学入門 (基礎統計学)』とかを見てみるのかいいのかもしれません。Amazonのレビューも高いですしね。私も注文してみました。