川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

ソーシャルコマースが動きつつあるか

最近周りでソーシャルコマースという声が聞こえ始めている気がする。

ソーシャルコマースとは、ソーシャルメディアを使ってコマースを盛りあげよう、もっと売れるようにしようというもの。連携の度合いには深浅ある。

例えばLevi'sのFacebook対応のサイト(http://bit.ly/9KuUgo)。

簡単にいえばFacebook(以下FB)とLevisのコマースサイトをつなげて商品にlikeをつけてお気に入りを表明したり、友だちがlikeをつけた商品の一覧ページ、いうなら「友だちのlevisお気に入りストア」が見られたりする仕組みが整っている。

湯川さんが下記のエントリーで詳細に書かれているので興味のある方はどうぞ。

米Levi'sのサイトに見るソーシャルショッピングの近未来【湯川】:TechWave http://bit.ly/daTv1m

ソーシャルコマースでも、FBの中にオンラインショップを立ち上げると言うのはベタなパターン。Levi'sのものは切り口が違う。>BigCommerce、Facebookでオンライン店舗をソーシャル化 http://bit.ly/bZiNGv

a.既存のコマースサイトにソーシャルメディアへの投稿機能をつけました(今の大半)、b.ソーシャルディア上でのコマース対応しました(bigcommerce, Payvment, ShopVisible)、c.既存のコマースサイトにソーシャルメディアの利用者に楽しんでもらうように密に連携しました(levi's)。

売りたい物が主、人が従なのが今の大半のコマースサイト。物の情報を広めたいという気満々。でもlevi'sは人が主で物が従。人の情報を物と一緒に広めればいいんじゃないかという実験だ。

FBだけではなく、twitterや、そして日本からもmixiGREEやモバゲーなどもきっとソーシャルグラフをもっともっと開放してくるようになると思う。そうすると本当の意味で店のオススメで店から物を買うではなく、人の自然なオススメ(notアフィリエイトのような強烈なオススメ)で物を買う流れができる。みんな夢見た口コミの可視化。

ちなみにFBで物を売るシステム作りますというPayvmentは150万ドル(=約1億5千万)調達。Paypalの決済を使い、Facebook上で企業や個人が物の売買をできるようにしている。昨年11月に始まり、2万を超える企業,個人がビジネスを始め、50万人が実際に買ったというデータを公表している。

Social shopping provider Payvment gets $1.5 million, despite free model | InternetRetailer.com - Daily News http://bit.ly/awPssN

日本でも近々色々ありそうな分野ですね。