Economistの「Who's afraid of Google?」を読んだ
今週のEconomistが「Who's afraid of Google?」という特集を組んでいる。本誌では二つの記事からなっているけど、このウェブの記事は最初の記事だ。記事の内容としてはGoogleはMicrosoftと比較されることが多いけど、その発展からみて比較するのは銀行の方が良いんじゃないの?Googleが抱えている問題のうち重たいものはプライバシーの問題であってそれは銀行の歴史が参考になるんじゃない?というお話。
プライバシーを語るに当たってには利害の対立を避けて通れない。プライバシーには二つの方向がある。一つは集めたユーザーのデータを自主的にすぐ破棄してしまう方向。するとプライバシーを保証することになるが、Googleが広告主にユーザーが何をしているかという情報を販売することで得られる利益が無くなるし、またユーザーがサービスを使う際の利便性(kawasaki注:例えばプライバシー情報をGoogleがもっているとログインしなくてもずっと便利に使えるなど)が限定されてしまう。このようにGoogleが情報をしっかりと保持し、サービスはもっと便利になるという方向をとるならプライバシーの問題が引き起こされる。
一つのわかりやすい戦略は、Googleをもっと信頼してもいいんだということになるように努力する。もっと情報を公開し透明性を上げ、監視体制の過程と計画をもっと広く公開するなど。しかしこの姿勢はGoogleに大変な心変わりを求める。利用者は、創設者が好青年でたくさんのサービスを無料で提供しているから、世間には事業の動機について質問する権利は無い、というフリをするのはもはや賢い策とは言えない。Googleも陳腐な宣伝文句でかわすのでは無く、面と向かうことが得策である。
こんな感じでGoogleも色々色々変わらなきゃいけない時期にきてるよね。ユーザーもGoogleに色々指摘してあげなきゃだめだよねということに締めくくられている。なるほどね、銀行か。その歴史を見ていくというのは確かにあるよなと思った。ただの感想になったな。まぁいいや。