川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

Google Analyst Day資料を読む

3月2日に投資アナリスト向け会合で用いたPDF資料(94スライド)で,Googleのビジネスの全体像を把握できる。分かりやすい資料である。

で紹介されていた資料をみてみました。

ここで手に入ります。
http://investor.google.com/pdf/20060302_analyst_day.pdf

三つの点で面白かったのでメモ。

  • Google本体とパートナーサイトの比較
  • Googleの製品に対するアプローチ
  • Googleの売上の考え方

Google本体とパートナーサイトの比較

  • 2005年の売上はパートナー$2600M、本体$3500M.
  • パートナーの前年比が73%、本体は113%
    • パートナーの伸びが鈍化している
  • アドセンスは世界のインターネット利用者69%にリーチしている。

Googleの製品に対するアプローチ

  • 制約を考えない。
  • 最初は、CPUパワー、ストレージ、帯域、金儲けも考えない。
  • 課題に対しては、以下のアプローチで取り組んでいる
    • ユーザーをみていれば、金は後からついてくる
    • 悪いことをしないで金は儲けられる
    • 遅いより早いほうが良い
    • 外には情報がもっとある
      • kawasaki補足:Googleの外にもでていくということか?
    • 答えをしるのにデスクに居る必要はない
      • kawasaki補足:ケータイでもモバイルPCでもテレビでもなんでもGoogleを使えるように?

Googleの売上の考え方

売上は次の式のかけ算で成り立つ。
  • 売上=ユーザーx(クエリー/ユーザー)x(広告/クエリー)x(クリック/広告)x(売上/クリック)
kawasaki補足
  • ユーザー
    • ユーザーをとにかく増やすことが大事。
    • ここはマーケティング、新サービス開発、既存サービスのブラッシュアップ、広報活動など幅広い
  • クエリー/ユーザー
    • ユーザーにより多くのクエリーを出してもらう策を考えること
    • 例えばデスクトップサーチ、イメージサーチ、フィードサーチなどなんでも
  • 広告/クエリー
    • クエリーに関連する広告をなるべく出すこと
    • うざさとのバランスをうまく保つこと
  • クリック/広告
    • ユーザーにとって関連性の高い情報を提供すること
  • 売上/クリック
    • クリックあたりの広告単価をあげること
    • 広告主にとって費用対効果が高いこと