川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

焼肉と行動ターゲティング

ライブドアの田端さんが焼肉のエントリーを上げている。いや正しくは焼肉と広告のエントリーだ。

TABLOG:焼肉で説明する、ターゲティング広告の本当の意味

これまでは牛一頭で注文していたのがハラミ一皿で注文できるようになった。となると、ハラミ以外の牛はどのように売っていくべきか。

まずは参加者の数は増やさないとダメだろう。

参加者が多ければハラミ好きな人、ロース好きな人、カルビ好きな人など肉の趣味嗜好の幅が増える。結果として、ここだけはだめというあまり肉は少なくなるだろう。

参加者が多ければ、例えばAさんとBさんが一つのハラミであらそったとき、肉を売る人は、お金を多く払うBさんに渡すことができる。そしてそのときに支払われた金額を参考にして、次回以降は値段を上げることができる。

広告的に言うなら、参加者を増やすという面では、大手代理店一辺倒だった世界から、中小代理店オッケー、ネット専業オッケーというのがネット広告のターゲティング広告前だったんだろう。参加者を増やすっていってもまぁ関係者でやりましょうよみたいな。

今後は、いやいやもう代理店さんも企業さんも、個人さんも、欲しい広告があればどんどん入札してください、価格が一番高いところにお渡ししますよーというオークションになるのか。これが参加者を区別せずに増やすなら一番手っ取り早い。Google方式ですね。参加者が十分で、透明性があrべあ価格も適切に決まる(はずだ)し。

ただ人数が多くないと市場方式はあまり役に立たない。価格を市場に決めさせるということは市場が人数が少ない場合には少ない人数による意思が働きすぎてしまうということになる。広告を提供するメディアにとって不当に安い価格で広告が買われてしまうということになりかねない。

市場が機能しないと思った場合には、市場を作れるほど自分たちの商品にまだ力が足りないと思った場合には、自分たちで価格をコントロールして販売しないといけない。そのためには代理店や広告主としっかり打ち合わせをしないといけない。

まぁ言えるのはあの客は好きなところだけ、好きな価格で食べてむかつく!というのは大きな間違いであり、メディアにとってはそういった目玉商品を用意して周辺商品から儲けるなり、一人一人のニーズに完全にあった全て目玉商品化を進めるなり、しないとだめというわけですね。