PR会社の時代―メディア活用のプロフェッショナル
- 作者: 矢島尚
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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PR会社プラップジャパン社長の矢島さんが書いた本です。PRの歴史、日米比較、様々なケーススタディと盛りだくさんです。非常に勉強になりました。
メモ。
- ブランドは広告ではなく、PR活動で育つ側面がある。
- 社会が多様化し、消費者は広告やありきたりの情報提供方法では行動を起こさなくなっている。伝えるという目標に対して伝わるという演出を施すのもPR戦略の一つ。
- 大切なのは、消費者にとってリアルな情報になりうるかどうかという部分
- 世界第二位の広告コミュニケーショングループWPPによれば、自らの売上のうち広告と非広告の割合をみた場合、非広告が50%を超えてきた。非広告にはプロモーション、PR、調査、ブランディングが含まれる。
- 商品を売りたければ派手な広告を出すという単純な発想はすでにない
- PRは、行動とコミュニケーションの二つの要素でできている(ハロルド・バーソン)
- 行動とはある企業が本来向かうべき方向へと正しく進むように手助けすること。コミュニケーションは人々がものをかったり、イベントに参加したりするための世論や社会動向を形成すること
- キシリトールのPR戦略はガムメーカーではなく、キシリトールの原材料を製造・販売しているダニスコジャパンが主導した
- キットカットは「きっと勝つぞ」の語呂合わせで受験生に受けている。それを更に知ってもらうためにホテルで受験生がチェックアウトするときに「頑張ってください」のの言葉とともにキットカットを手渡した。
- 何らかの危機が起きた際のPRのポイント
- 何を話すか準備する。現時点でどんな情報があるのかをまず伝えること。
- 情報を小出しにしない。公表すべき情報は最初からきちんと話す。
- 仮定の質問に注意。「考えられる要因は?」という質問には「考えられるのはA、B、Cです」と答えるべき。ただこの次に「その中で可能性が高いのは?」と聞かれた場合には、本当に明らかになるまでは、ABCに順位をつけて回答はしない。
- 適切なスポークスマンを選ぶ。表情、言葉遣い、立ち居振る舞いなどは重要。
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を読むとなお深く理解できると思います。