保育所をお金から考える
保育所の運営を考えるニュースがありましたのでご紹介します。
待機児童を減らせ “パートタイマー向け保育”スタート TOKYO MX *TOKYO MX NEWS http://bit.ly/aGxOWe
ここからデータだけ見てみます。
- 保育料/1時間 = 183円
- 保育料は120時間で2万2000円
- 保育園売上 = 33万円/月
- 子供15人x2.2万円=33万円
加えてネットから保育士さんの時給データをぐぐります。
- 保育士さん平均給料/1時間 = 1233.7円*1
保育士さん1人がきっちり120時間のみ時給を頂くということにしたとして(こんなことはないけど)14.8万円、2人なら29.6万円、3人なら44.4万円のコストがかかる。この場合2人しか雇えない。
15人を2人の保育士さんで預かるということは一人当たり7.5人をみなくてはならない。人件費だけで考えてもこうだから家賃その他を含めるとこの数字はもっと大きくなる。
保育所は、保護者から徴収する保育料だけでは賄うことは難しい。そこで登場するのが公費による補助。
「保育サービス価格に関する研究会」報告書*2によると、「自治体の加算補助などを加えていない国基準の保育所運営費総額は2001 年度の数字で約1.6 兆円ですが、保護者負担で賄われている分は6900 億円(43%)に過ぎず、残りの9100 億円(57%)が公費負担で賄われています。」とある。
ざっくり6割を国や地方自治体が負担してくれると、保育士さんが見る子供の数は一人当たり7.5人から3.1人へと減る。これでやっと現実的になる。
これがざっくりした保育所の構造になります。
- 公費がないと回らない。
- 保育士さんの数、保育士さん一人が預かる子供の数というのが大きな要素。
ということがわかって頂けると思います。