マネタイズの最初の一歩。ウェブサイト体力測定!(3)
- マネタイズの最初の一歩。ウェブサイト体力測定!(2) http://htn.to/7QFcd9
の続きです。
お話してきましたサイト価値測定、広告価値測定の二つの測定を高い性能と安定した運用力で提供しているのがGoogleです。
アクセス解析は「Google Analytics」、広告システムは「Google AdSense」を利用することで、同じ基準で見ることができるようになります。
- Google Analytics
- http://bit.ly/dnUgFt
- サイト価値測定
- ページビュー数、利用者数
Google AnalyticsはGoogleのアカウントを持っていれば誰でも無料で利用出来ます。GmailのアカウントでももちろんOKです。ウェブサイトのURL、アカウント名、タイムゾーン、お名前等を入力するとjavascirtのコードが発行されます。こちらを測定したいページのヘッダーに仕込んでおくだけで測定が開始されます。
- Google AdSense
- http://bit.ly/ds9x4K
- 広告価値測定
- 広告の表示回数、クリック率、クリック単価、表示回数当たり単価
Google AdSenseはGoogleが提供する広告システムです。Google Analyticsはサイト価値を測定するためにあります。そしてこちらのGoogle AdSenseは広告価値を測定するためにあります。
つまりページビューは多いが収益につながっていないページを見つけること。逆にページビューは少ないが収益につながっているページを見つけることがGoogle AnalyticsとGoogle AdSenseの組み合わせで具体的な数字として理解することができるようになります。
収益性の高いページとは具体的には表示回数当たり単価、これはAdSense的にはeCPMと呼ばれます。effective Cost Per Millの略で広告1000回表示当たりコストの略です。ネットのサービスを提供している側からみれば、コストではなく収益なので、心のなかで「広告1000回表示当たり収益=eCPM」と置き換えておきましょう。
eCPMが収益性を考えていく上で大事な理由は、eCPMはクリック単価(CPC:Cost Per Click)とクリック率(CTR:Click Through Rate)の積として表すことができるからです*1。
- eCPM/1000=CPC * CTR
収益性のチェックは次のように行ないます。ひとつの例です。
- eCPMを見る。
- ページごとのeCPMを比較する。
- 高いeCPMのページ、低いeCPMのページがあることを理解する。
- eCPMが高いページ、低いページ各々のCTR、CPCを比較する。
- CTRが高いページと低いページのAdSense掲載位置、広告体裁を比較する。
- CTRが高いページと低いページをGoogle Analyticsでチェックする。
- 具体的にはコンテンツの詳細>閲覧開始ページの最適化>コンテンツ別の参照元などをチェックする。
- どのサイトからの流入が多いと収益が高くなる傾向があるのか、などについて理解する。
- 加えて収益性の高いページにはどのようなキーワードで到達しているかもチェックします。
サイトの収益性、そしてサイトを形作る一つ一つのページの収益性をまずチェックしなければ、安定的・継続的にサイトの収益性を高めていくことはかないません。
このように、社内ではこの二つのツールから出される数値を一つにまとめ、基準となる数値を一つにまとめることです。そしてできることならそれらの数値をひとつのチーム継続的に見ていくことが実は早期の収益化につながります。
まず収益化とマネタイズで悩んだら基礎体力を測定することです。(終)