川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

はてなを退職いたしました

私事で恐縮ですが2009年11月末で株式会社はてなを退職いたしました。

2004年8月1日、はてなが京都から東京に移転してまもなく、社長の近藤(id:jkondo)とまったく面識がない初めての社員として6番目に入社し、5年と4か月を過ごしました。

この間、本当に数多くのはてなユーザーの皆様、ならびにビジネスにおけるパートナーの皆様には本当にお世話になりました。

はてなでの5年4か月を振り返る機会というのもあまりないと思いますので、ここで少し書かせていただきたいと思います。

はてなに入社を決めた理由は次のようなものでした。

社長の近藤およびスタッフの人柄
はてなのツールとしての面白さ
はてなのコミュニティとしての面白さ

当時はてなはページビューはそこそこありましたが、ページビューをお金に変えるという仕組みを持ちませんでした。

このはてなという開発力と成長性がある会社に入って、自分がビジネス面で支えるというのはやりがいがある仕事だと思いました。

近藤に最初に会ってからあまり時間をおかずにプレゼンをしました。はてなの規模が大きくなれば広告ではこのくらい、アフィリエイトではこのくらい、ほかにもこういた方法で稼げるはずですと。更にあとで近藤に聞いたのですが「あの時、『はてなの売上をx倍にします!』と宣言してたよ。(xは秘密)」とのことです。元来肉食系からは程遠い完全なる草食系である自分にはっぱをかけ、大きくしていく覚悟みたいなものだったんだろうと思います。

はてなでは

  1. 「会社の核を作り、はてならしい人材を迎え、育てることができる組織を作る。」
  2. 「売れるものを作り、販売網を構築し、商品の改善プロセスを確立する。」
  3. 「日々お金が入ってくる仕組みを作り、勝負できるお金を作る。」

というところで、開発以外のヒト、モノ、カネ全般にわたり仕事をさせていただきました。

手前味噌ながらこれらの仕事ではてなの社員には大変に力をもらいました。

私は残念なら強いリーダーシップがあるわけではなりませんし、持っているスキルも限られています。

ゆえにはてなにおける私のすべての仕事、その一つ一つに社員の協力があります。自分はある程度の事業への自信と、何かを社員よりちょっと前に私自身でやってみるおっちょこちょいさを持ちながら、社員一人ひとりに支えてもらいながら一緒にはてなを育てていきました。

現在はてなの社員数は6人から66人。売上も9期連続増収を達成しました。(最初に約束したx倍の売上も大幅に目標達成しました。)はてなは11月決算であり、これを一つの区切りと考えました。

今後は、はてなの非常勤取締役として引き続きはてなの経営について関与していくと共に、しばし思考と充電、そして家族と過ごす時間をとった上でネットを用いた新しい事業に挑戦していきたいと考えております。

今後は少しまめにこのダイアリーやtwitterなどでつぶやいていこうかなと思っております。

今後ともはてなともどもよろしくお願いいたします。










追伸。

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退職の際にはてな社員の皆さんから頂いた記念品です。

左は、Tシャツ。体力維持のためにジム通いをしていて、ランチタイムに筋力の効果的な付け方を熱く語った結果、いただきました。さっそく使わせていただきます。ちなみに加圧トレーニングの体験チケットも頂いたのでこちらも合わせて使ってガンガン鍛えたいと思います。

右は、はてな社員全員の名刺、社員、メッセージが入ったアルバムです。涙もろい私には禁断のアイテムです。自分に甘えが見られるときには見返して喝を入れたいと思います。