箱物行政と箱物経営
「スタンフォードのビジネススクールの卒業生のようなスマートな人間が犯す典型的な間違いは形を整えようとすることだ。会社が小さければ役員会だの、顧問会だの、コーポレートガバナンスだのは二の次。優秀な創業者が自分の思い通りに経営できる環境を整えるのがまず先決。先鋭的で先進的なアイデアを持っている創業者の自由が損なわれることが一番のリスクだ。」
箱より中身。みんな分かっていることなの箱から整えようとするのはなぜか。
箱から整えるときによく例として出されるのがハードとしての公共施設を作りソフトとしてのサービスはあまり考えない箱物行政がある。
では経営において箱から揃えるのは箱物経営となるか。
箱物行政では「こんな公共施設作っちゃいました、えっへん」と当事者が思い、「すごい施設だ。あんな設備もこんな設備もあるし、へぇ、あそこもここに協賛してるんだすごいなぁ。」と思われたい。
箱物経営では「こんな立派な組織図書いちゃいました、えっへん」と当事者が思い、「すごい組織だ。あんな人もこんな人もいるし、へぇ、パートナーにはこんな会社もいるんだすごいなぁ。」と思われたい。
でも箱を作ったからといって、お金が儲かるわけではない。箱だけをほめる人からは金はもらえない。
箱は必要だけどあくまで経営の主ではなく従の関係。箱の中にあるサービスが大事であり、サービスは人が作る。