川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

RSSとRSS広告をどうするか

メディア・パブさんが極めて本質的なエントリーを書いています。
メディア・パブ: RSSフィード論争,“抜粋 vs 記事全文”

RSS 2.0 Full Content (ad-supported)
RSS 2.0 Partial Content (ad-free)

シンプルですが、これが最も重要な点と思います。

  • 何らかのコンテンツを持つ人、企業やブロガーはRSS広告が付与されたRSSフィードをデフォルトではき出す。

というのが今後は選択肢に入ってくるということになります。その際の戦略としては大きく二つあります。

  • (1)なるべく本体のサイトで豊富な種類の広告を何らかのきっかけで見て欲しい

このスタンスであるならば、はき出すRSSフィードは広告無し、出す分量も控えめでなるべくキャッチーなリードに終始する必要があります。

この場合、基本方針は今後もRSSフィードをガンガンはき出す。更に本体のサイトはあまりUI等で金をかけるつもりもなく、RSSリーダーで読んでも本体で読んでも変わらない。だから、はき出すRSSフィードは広告を載せて全文掲載するということになるかと思います。

ただこれだけでは終わらないのがRSSのおもしろさです。それはニュースサイトからのリンク量によってもたらされるSEM的観点というものです。

(1)は結果的に情報量が少なくなるのですが、リードのおもしろさというのは、ニュースサイトの重要な要素になりうるのです。つまり、旨いリードを持つRSSを大量に吐くことで、そのRSSを単純に貼り付けるだけでそこそこのニュースサイトができる可能性が増えるわけです。

力のあるニュースサイトに多くのRSSが載り、本体へのリンクが多く作られることになれば、必然的に本体のサイトへのアクセスが多く見込まれることになり、収益に貢献する可能性が高まります。

(2)の場合には、逆にそのままではニュースサイトでは取り上げにくくなり、サイト本体のアクセスがあまり見込まれない可能性がますます高まります。

私の今のところの感覚では、多くの人に見てもらうには(1)だろうなぁ、です。

この視点は、実ははてなブックマークのようなSBMでも同じことが言えます。先日、はてなブックマークではデザイン編集機能を追加しました。

はてなブックマークでは、コメント欄に書き込める文字を半角51文字に制限しているため、ユーザーはサイトの感想を短い言葉で書かなくてはなりません。

記事タイトル、URL、日付、Tag、コメントという情報は、すでにニュースサイトで提供されている情報です。これをSBMという形で気軽に多くの人ができるようになりました。実際に、id:laisoさんがはてなブックマーク - ジャンプすると後悔するというリンクを作っています。このリンク先を見るとまさにニュースサイトです。

また、この考えに筋を通すために必要不可欠な考えはid:kokepiさんが

でかかれているコンセプト「remix」だと思っています。Etechではサービス間、技術的な側面でのremixが取り上げられていたと私は思っていましたが、今考えるとマーケティング的な側面にもその影響があるんだと思っています。

まだまだ整理仕切れていませんが、とりあえず。