川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

SEOとSMO(ソーシャルマーケティングオプティマイゼーション)について

最近はSEOサーチエンジンオプティマイゼーション)に加えて、SMO(ソーシャルマーケティングオプティマイゼーション)なる言葉も使われ始めているようです。

メディア・パブさんのエントリーによれば検索エンジンからのトラフィックSEOして引っ張り、ブログからのトラフィックをSMOして引っ張りましょうということみたいです。*1

SEO SMO
キーワード コミュニティ
コンテンツ 会話
コンテンツ消費者 コンテンツ作成者
高いランクのコンテンツからどうやってトラフィックを引っ張るか。 高いランクの評価からどうやってトラフィックを引っ張るか。

自分なりにこの記事を見て思うSEO、SMOの良い点、悪い点は次のような感じです。

1.SEO
(1)良い点
「検索する」という行動は情報発見の最初の一歩であることが多く、目的達成のためにはさけて通れないし、ユーザーへのリーチも非常に多い。

(2)悪い点
キーワードだけがマッチしていて、コンテキストがマッチしていなければ、再び検索エンジンに戻って、検索結果ページに提示されたほかのサイトを見るというアクションに移ります。

2.SMO
(1)良い点
SNS内の日記、コメントやブログのエントリー、コメント更にトラックバックで、引用先のコンテキストと近い紹介のされ方がされる。だから、SNSやブログからブログやウェブサイトを訪れた場合にはマッチされる可能性が高まり、そのサイトにとどまる率が高くなる。

SBM(ソーシャルブックマーク)は、ユーザーが簡単にサイトをブックマークし、目印として気軽にタグを付けて情報整理ができるようにした。人気はブックマークの数、情報発見はタグから見つけられる。このことから、SNSやブログで作られた情報そのものや情報の周辺情報(コンテキスト)を強化する役割がある。

(2)悪い点
RSSやサイト自動巡回ツールに放り込むのはユーザーによってかなり絞られたサイト群であり、新しい発見をすることができにくい。SBMはRSSやサイト自動巡回ツールよりは広い範囲を効率的に切り取って情報を見ることができるが、膨大な情報に対しての網としての検索エンジンの包括性にはかなわない。

結論

  • SEOとSMOはどっちもやらなきゃだめ。

参照

RSSマーケティングガイド: RSS経由のトラフィックはなぜ優良なトラフィックか?(1)−サイトトラフィックのロングテールを考える−

検索エンジン=「記事数」「サイトの継続期間」「被リンク数含むSEO対策」>ストック型
RSS=「記事の質」「タイムリーな通知」「引用しやすさ、コメントしやすさ」>フロー型

RSSマーケティングガイド: RSS経由のトラフィックはなぜ優良なトラフィックか?(2)−キーワードとコンテキスト−