川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

2050年世界では、都市部に70%の人口が集中、65歳超人口が倍増する。 (2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する)

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

エコノミスト誌のグローバリゼーション・エディター ジョン・パーカー(John Parker)による人口動態についての章。

  • 都市部の人口は現在の50%から70%に。中位数年齢は29歳から38歳に。増加する人口23億円のうち半分をアフリカが占める。
  • フランスの人口はドイツを追い抜く。中国人の平均年齢はアメリカだけではなくヨーロッパよりも高くなる。イスラム圏は人口配当(Demographic Dividend。日本では『人口ボーナス』と言われることが多い。)から経済的利益を得る。ナイジェリアの人口は4億人に近づきアメリカを凌駕する勢い。
  • ナイジェリア 5,700万人(1970年)→3億8,900万人(2050年)。タンザニア 1,400万人(1970年)→1億3,900万人(2050年)。2100年にはナイジェリアの人口が世界3位に、タンザニアが5位になると予想される。
  •  中国は2025年に14億人、インドは2050年に17億人でピークを迎える。
  • 65歳超の世界人口の占有率は8%(2010年)から16%(2050年)に上昇。
  • 富裕化と都市化に伴い肉を買える人が増える。2050年の需要を賄うためには食料生産高を70%上積みするしないといけない。しかし過去40年で世界の穀物生産高は250%上昇していて理論上は食糧問題の解決は可能。
  • 人口配当を受ける地域はインド、アフリカ、中東。負の配当を受けるのは日本、欧州、中国。安い労働力による世界の製造工場の役割を中国が終える。日本は世界市場未踏の高齢社会になる。