川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

ソーシャルギフトという可能性をLivlisに見る

smashmediaの河野さん @smashmedia がソーシャルコマースについてのエントリーを書いています。

ほしいとかもっているとかそういうことを投稿させるだけでソーシャルコマースとはちゃんちゃらおかしいという趣旨のことを書かれていると思います。多少私の見方が偏っているのかもなのですが。まったく同意です。

以前イケダハヤトさん @IHayato がインタレストグラフのサービスについてエントリーを書いていたのですが、それに対する返信という形で次のようなエントリーを書きました。

まとめると、
これまでよりも多くの反応を返す
これまで得られなかったような反応を返す
ってことが肝心なんじゃよということです。

つまり、自分のもっているとかほしいとかそういう情報を投げたとして、なんの反応もなく、その情報をなげてAmazonで買ったときのようにレコメンドした商品がでてくるわけでもないという(あるいはその精度が低すぎるとか)のはちょっといただけないよねという話ですよね。インタレストグラフとかソーシャルコマースとか言いたいだけじゃないかと。

私としてはやっぱりFacebookでもTwitterでもブログでも無いサービスで突き抜けられることって、やっぱり反応の多さと新しい反応の二つを提供できるかどうかに尽きると思うんですよね。前者を突き詰めるなら割りきってマイノリティメディアの集合体を目指す方向性。後者を目指すなら相当にクリエイティブな提案ができるということ。

また根本的にタイムラインという時系列での情報配置に少し問題意識をもつべきだも思っているんですよね。最近。これはおいおいブログで書こうと思っています。フロー情報とストック情報という意味でブログの価値って高まっているんじゃないかと思っていたりします。

閑話休題。

河野さんがソーシャルコマースの記事の中で次のようなことを書かれています。

ソーシャルコマースで増えるのはギフト需要くらいです。

これかなりそうですね。Livlisで本を20冊くらい手渡ししてますがそのなかで女性の方ってかなりの割合でちょっとしたギフトをくださるんです。クッキーだったり、息子のために仮面ライダーオーズのフィギュアとか。こちらはまったく期待していないので本当にびっくりしてありがたいなぁと思って同時に自分の気配りのなさにがっかりしたりするのです。

このお返しとしてのギフトというのは、ソーシャルコマースの一つのソーシャルギフトという中のさらに、『お返しソーシャルギフト』という分野で一つありうるんじゃないかと思っています。やっぱり何かしてもらったら何かでお返ししたい。お金でのお返しもいいけど、3000円もらうなら3000円分の蟹セットもらったほうが満足度高かったりするし、ああ、私のこと考えてくれたんだとか思える可能性がある。

TwitterFacebookみてああこの人カニ好きなんだ、じゃあ蟹セットプレゼントしようみたいな気配りがあるとかなり衝撃的なうれしさだと思います。そのうれしさを提供できる土台ができつつあるってのが今の時代の面白さであって、その面白さをサービスに自然に落とし込んだり組み入れたりするのが作り手の腕の見せどころですよね。

参考

インタレストグラフ系サービスを作る際に気を付けるべきこと | ソーシャルウェブが拓く未来
http://www.ikedahayato.com/?p=4888

ソーシャルコマースねえ
http://smashmedia.jp/blog/2011/08/003756.html