猪瀬直樹さんの「東京の副知事になってみたら」
猪瀬直樹さんの「東京の副知事になってみたら」読んで面白かった。
印象的な二つをさらっとご紹介。
羽田の発着枠割り当て問題
なんで都心からのアクセスが便利な羽田が国際空港にならないんだろうかという疑問への答え。
- 羽田41万回/年(2010/10に11万増)。成田22万回/年(2010/03に2万増)。国=羽田の11万のうち3万が国際線、8万が国内線が国の案。猪瀬さん=増加分11万全て国際線でもいい。
- 国の理由。1国際空港の立場失うとまずい。反対運動があっても受け入れた千葉市や成田市から突き上げ。2地方と羽田を結ぶ便が順番待ち。その発着枠を国際便に渡すと地方の利益代表の国会議員から突き上げ。
水ビジネス
日本の水道って国際的に競争優位があって勝負できる分野なんですよ。
- 蛇口から出る水を直接飲める国は世界でたった11カ国。日本、オーストラリア、アメリカ、スイス、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、カナダ、オーストリア、フランス、ニュージーランド。
- 1300万都民へ、一日平均430万立方メートル、漏水率3%、料金徴収率99.9%の管理システムは国際市場でビジネスとして展開できる。
- 20世紀の100年間で水需要は8倍に。吉村和就さんによれば水ビジネスは60兆円で今後100兆円に拡大。ヴェオリア1.6兆(http://bit.ly/cYO7XH)、スエズ1.9兆(http://bit.ly/a75vkx)、テムズ6千億(http://bit.ly/9mgc0I)などが巨大メジャー。
この他、参議院宿舎がなぜ白紙になったか、新しい都市生活モデルの提案、高速道路の民主の迷走などなど猪瀬さんが現場で経験した生々しいエピソードがてんこ盛り。都民は特に読むと面白いと思う。
- 作者: 猪瀬直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: 単行本
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ちなみに猪瀬さんのツイッターアカウントはこちら→@inosenaoki