川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

裁断本の流通について

昨日の記事で

自炊の盛り上がりで裁断にコストがかかることを把握。裁断サービスのニーズが出る。だが裁断を事業者として第三者に任せるのはグレー。自炊派間の裁断本マーケットをC2Cで作るってのはどうか。

と書きました。

そこから@さんが反応。isologueさんが意見表明と言う流れです。

isologueさんの意見に非常に納得でしたのでここに引用させていただきます。





isologueさんの「裁断本の流通について」 - Togetter

問題は三点くらいに絞られますかね。

  • 裁断本は本としての編集・まとめ価値が失われている。
    • isologueさんのおっしゃる「レモン」状態*1
  • 本としての価値が失われているため、裁断本は、コピーにしか使われないことが明らか。
    • 加えて、本の価値を作る方々にとってメリットが無い、自炊派のハブとなっているということから、何がしかの訴訟をするのにもってこいの場所になる。
  • サービスがヒットし、裁断本が猛烈に流通を繰り返すと、その価値は限りなくゼロになる。その間にみな手元でコピーを取るようになるから。

というところ。

裁断本を流通させることで、その複製が世の中に行き渡りまくり、結果として作者さんに迷惑をかけるというのは、サービス云々以前に、読み手としてだめですね。

費やす時間が、ネット>本>その他メディア、そして費やすお金は本>ネット>その他メディアの自分にとって、電子書籍は非常に魅力的でお財布も準備万端(?)なので、出版点数が限りなくリアルなものと同じくなってほしい。

追記

id:Imamuraさんより


のとおりご指摘受けました。修正させていただきました。ありがとうございました。

*1:レモン市場 - Wikipedia http://bit.ly/bjksZ1