トトロ
久しぶりにとなりのトトロを見た。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2001/09/28
- メディア: DVD
- 購入: 23人 クリック: 560回
- この商品を含むブログ (364件) を見る
映画や本は見て居るときの自分の状況というものによってまったく感じ方が違う。
トトロを一番最初に見たのはいつだったか。劇場で見に行った記憶もビデオで見た記憶も無かったのでおそらくはテレビであったと思う。中学か高校かそんな感じだったろう。
そのとき注目したのはトトロというキャラクターであった。なんかタヌキのような猫のようなでっかい生き物。あと猫バスもあのまどがぬっとひらく様子にかわいいという感情ではなく、こわい感情が先に来た。
そして今。
サツキとメイ、そして彼女たちを取り巻く人たちと、風景に目がいく。
サツキとメイとおとうさんが引っ越してくるシーン。なぜおとうさんはこの田舎に引っ越してくる決断をしたんだろうか。東京の大学で何か考古学の研究か何かをしているようだから自分の仕事の便利さのためという線はなさそうだ。
おかあさんの病気で空気が良いところが良い、サツキとメイにはのびのびと田舎で育ってもらいたいと考えたという線が強そうだ。
しかし作品の中で大きな木を見て引っ越しを決めたんだというような発言もあることから木&森が気に入った。また和風の中にもテラスがあったりお風呂はタイル張りの変わった作りであったりとこだわりがある作りの家であることからこの家にひかれた可能性もある。
引っ越し作業が終わってカンタのおばあちゃんがおはぎを振る舞うシーン。
うちの母方の祖母も時折おはぎを作ってくれた。ただこのおはぎがあんまり上手じゃなくてあく抜きが下手でちょっと苦いというか、あのあずきのあく抜きに失敗した感じ分かるかなあ、あれがある。またあずきはしっとりと煮られていなくてこなを噴いた感じになっている。でも食べ盛りな時分だったのでたくさん食べたな。
田植えのシーン。これはなつかしいなーと思ってみた。
実体験しているから懐かしいと思ったんだろう。
母方の実家は農家で田んぼを持っていただか借りていただかだったので、田植えは親戚みんなでやるものだった。田植えを如何にしてサボるかばかりを考えていた。用水路にはヤゴやザリガニがたくさんいたからそれをとって遊ぶのが楽しかった。
トトロを見て居ても、今の時分は終始こんな感じで、サツキとメイとトトロの関係というよりも、おとうさんとサツキとメイ、おばあちゃんとサツキとメイ、住む場所とサツキとメイという感じの関係で見てしまう。
そして昔自分がサツキとメイだったころの記憶を気がつかないうちにたどって見てしまう。
トトロでもこれからも年を重ねていくとまた見方は異なってくるのだろうか。他の映画ではどうだろうか。