白洲次郎『プリンシプルのない日本』
白洲次郎『プリンシプルのない日本』を読みました。
- 作者: 白洲次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 文庫
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すごい歯に衣着せぬっぷりです。
「日本の復興のたどたどしさの根本の原因は、日本の国民が現在彼等のおかれている環境に対して、殆ど盲目であることだと思う。この感覚の甘さから来ているのだと思う。」
「私の知っている人々でも、皆が好い人だと賞め過ぎて悪口を言われない様な人々は、おしなべて馬鹿に限るようだ。」
「日本も、ますます国際社会の一員となり、我々もますます外国人との接触が多くなる。西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたきこまれたものらしい。小林秀雄が教えてくれたが、この教育は朱子学の影響によるものとのことである。残念ながら我々日本人の日常は、プリンシプル不在の言動の連続であるように思われる。」
そんな白洲次郎が出ているNHKドラマはこちら。第一回は「次郎のイギリス留学から開戦まで」が副題であり、白洲次郎が如何に作られたのかを理解するという点でなかなか面白かったです。今日の第二回は「〜敗戦から近衛文麿の死まで」。私はリアルタイムでは見られませんが録画しました。楽しみです。
白洲次郎・予告編 | NHKドラマスペシャル 白洲次郎
ちなみにこのNHKドラマの原作である北 康利さんの「白洲次郎 占領を背負った男」はとても読みやすく白洲次郎の周囲も理解できることができかなりおすすめです。
- 作者: 北康利
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 北康利
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/13
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