川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

アドネットワークは敗者のためにある(Jason Calacanis)

元Weblogs, Inc、現MahaloのJason CalacanisがSillicon Alley Insiderでアドネットワークについて辛辣な意見を書いている。

ポイントはこんなところかな。

  • アドネットワークは嫌いだ。なぜなら超短期的な解決方法であって、良質な書き手にダメージを与えてしまうから。アドネットワークが配信する広告は不正直の広告主のひどい広告ばっかりだ。
  • GawkerのNick Dentonもアドネットワークを止めた。自分たちで広告を管理した方がいいと悟ったからだ。
  • Weblogs, Incについても現在のオーナーであるESPNはアドネットワークを止めた理由として次のようなことを言っている。「アドネットワークを使うとブランド価値とコンテンツ価値が下がる。最終的には広告主と築いてきた関係も脅かされてしまう。」
  • 自分のコンテンツは価値があるのに長期的にそれをどぶに捨てているようなもんだ。在庫は限られているのにそれを安く思われてしまう。長い目で見ればマーケッターはあなたのメディアの利用者に興味を持たなくなる。
  • 本物のメディアが持つべき三つの関係は『書き手』『読み手』『広告主』だ。本物のメディアになりたく無ければアドネットワークに参加すれば良い。でもアドネットワークは売上の40-50%を取っていく。自分たちが営業すればコストは10-25%くらいで済むのに。
  • 広告売上が年間25万ドル未満ならアドネットワークに参加すればいい。25万ドル以上なら一人広告営業マンを雇うべき。
  • 中規模なメディアに対してのおすすめは
  1. 三人の広告営業マンを雇う
  2. 広告営業会議に時間の50%を使う
  3. アドネットワークを止めてGoogle AdSenseのような何かで代替する。
  • 広告ビジネスにおける関係性のオーナーシップをしっかり持たなければいけない。

Jason Calacanisは過激な発言が多いのでそれを踏まえて消化しないとあれですがなるほどねと思う部分もありますね。