川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

mediologicのタカヒロさんに勧められた本。インターネットとの発展とインド、中国の台頭がもたらした本当の意味での世界のフラット化について丁寧に分析している。

まだ(上)しか読んでいないけどとりあえず気になったことをメモ。

人間は他人と結びつきたい

マーク・アンドリーセンがネットスケープは普及しないという人に対して言った言葉。大分要約。

  • 「人間は習慣を変えて新しいテクノロジーを覚えるのは長い時間がかかる。だがネットスケープ登場の10年後には8億人がインターネットを使うようになった。人間は習慣を変えたい理由があれば変えるものだし、他人と結びつきたい本能がある。他人と結びつく新しい方法があれば技術的に難しいものであろうと克服する。」

アップローディング

人はダウンロードよりもアップロードしたいし、メディアに対して受け身ではなく積極的に参加したいと思っている。

ただ人は積極的な参加者になるのに慣れていない。だからツールがあっても多くの人は使わない。権威や組織に関わらないでおこうとする習慣が染みついている。結果アップロードは規模として小さい。しかしツールはますます進化し、個人がアップロードしフィードバックされる仕組みも整ってきているので、大きな組織やヒエラルキー的な構造に影響を及ぼしつつある。

インソーシング

UPSは企業の代わりに何でもする。

例えば東芝のパソコンを持っていて、壊れたら東芝に電話し修理してもらう。東芝UPSの支店にもっていくように指示する。そうすると東芝にいって修理され戻ってくると説明される。

しかし実はUPSはパソコンを受け取ると自社経営のパソコン・プリンター専門作業所で修理する。結果壊れたパソコンは1日でUPSに渡され、1日でUPSによって修理され、1日で戻ってくる。三日しかかからない。作業員は東芝の審査を受けている。ピザ屋「パパ・ジョン」、nikeUPSのこの方法の顧客。

このようなことが世界中で起きている。そしてこれを中小企業が応用すると一瞬で世界中に流通網、修理網を持つ企業への変身できる。

コンピューターの三つの要素

計算能力、保存能力、インプット/アウトプット能力