川崎裕一 / マネタイズおじさん

元起業家でスタートアップのコーチやってます。スマートニュース株式会社執行役員。

蟲師と郷愁

蟲師 (6)を買いました。

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

蟲師 (6) (アフタヌーンKC)

蟲師は、好きなマンガの一つです。ただ他のマンガの好きとちょっと違うのは、私にとって蟲師は「郷愁」っぽいものを感じさせてくれるから好きということです。

私の実家は、水田を埋め立てて土地を作ったその上にありました。そのため、目の前が水田がありました。そして、その先には里山がありました。

里山と里山の間に沼があり、昼間からウシガエルが恐ろしい声でないていて、初夏には多くの巨大オタマジャクシがいたのを覚えています。普通のオタマジャクシとちがって、この巨大オタマジャクシは頭が親指ほどで尾はその2倍くらいありました。

成長すると10cm近くにもなり、かなり迫力があります。
ウシガエル

田んぼの用水路で蛍を捕まえたり、沼のヤブで捕まえたヤマカガシを瓶詰めにして、母親に見せたらマジ切れされたり、でかいおたまじゃくしをカエルに成長させたり、トンボにひもをくくりつけて飛ばしたりして遊んでいました。また里山と田んぼは豊かで、里山で時々タケノコをとったり*1、田んぼでイナゴを捕まえたりして、祖母の家に持っていきました。するとタケノコご飯とイナゴの佃煮にしてくれたものです。

なんかこうして振り返ると昭和初期かよっ!とつっこまれそうな感じですが、これ本当です。

私は両親が共働きだったので、どちらかというと小さいころから祖父母のところで遊んでいて、その関係上、土地の民間伝承をよく聞かされていました。それは、なんか現実離れしていて、でも面白い、本屋の絵本には載っていないお話でした。なので中学になって、遠野物語を読んだときも、まったく違う世界という感覚は無く、妙な親近感というか既視感を感じたりしていました。

というわけで、蟲という人間と虫の間にある存在。時におそろしく、時にためになり、時に人間に大きな影響力を与える存在のこの蟲を中心に繰り広げられる様々な懐かしい物語。蟲師、お時間のあるときに読んでみてください。

*1:お寺の住職さんに「タケノコどろぼー!」と追いかけられたことも。。。すみません。。